社畜だった私が、無職になって気づいたこと

社畜だった私が、無職になって気づいたこと 仕事

今すぐ逃げ出してしまいたい。

毎日が苦痛でもう限界。

そう思い続けているのに、一歩踏み出す勇気が持てずに時間だけが過ぎていく。

そんな日々を過ごしていた私は、新卒入社した会社を5年勤めて退職し、無職になりました。

会社員時代は毎日仕事の事を考えて、明日が来なければいいのにと意味もなく夜更かしをする日々でした。

でも今は、眠る事が怖くないし起きる事も怖くない。スマホの通知も怖くない。(電話は嫌い)

次を決めずに辞める事は、世間から白い目で見られることがほとんどだと思います。

でも、人にはそうせざるを得ない時もきっとあるはずです。

毎日が苦痛だった5年間

私は会社員時代、”社畜”と呼ばれるような働き方をしていました。

酷い時は6時~22時まで、8時~0時過ぎまで働く。

気分屋なサバサバ系女子の先輩から、怒られ責められ当たられる。

打たれ弱いのに飛び込みやテレアポ営業をやって神経をすり減らす。営業成績も同期でビリ。

病みすぎて美容院で脈絡もなく泣く。休みの日はベッドに横たわり動けない。逃げる為に倒れたくて食事と睡眠を削る…。

入社当初は情熱と根性で保っていた心身が次第に限界に近づいていきました。

毎日あんなに苦しかったのに、辞める勇気も無くてズルズルと5年が経ってしまいました。

生きる意味が分からなくなり、

え、社会人ってこんなにしんどいの?

こんな思いしないと生きていけないの?

こんな生活があと40年?

そう考えるとこのままの生活を続ける事に恐怖を感じ、葛藤もありつつやっとの思いで辞めました。

もちろん勢いだけで辞めたわけでは無く、趣味にお金を使う事も出来なかった分貯金がそれなりに貯まっていたので、しばらく持つだろうという考えもあり、辞める決心をしました。

無職になる事は「間違い」なのか

現実問題、無職になるという事はそれなりにデメリットがあります。

金銭的な問題に始まり、空白期間が再就職に影響を与えそうだとか、何も持っていない自分が他でやっていけるのかとか、社会から外れてしまった自分が惨めとか…ネガティブな考えはいくらでも出てきます。

でも、

そもそも私は病むほどに働いて好きな物も分からなくなるような人生を望んでいただろうか?

気分屋の先輩になるべく怒られない為に試行錯誤する事に意味はあっただろうか?

あのまま仕事を続けた先に、良い未来を見いだせただろうか?

何をしたら幸せなのか、まだあまりはっきりしていないけれど、そのまま働き続ける事が自分にとって最善ではなかった事は確かです。

世の中には会社がたくさんあるし、働き方も生き方も人の数だけあります。

老人になるまで働かなければならないなら、ちょっとくらい休んでも良くない?

ちょっとの休憩も許してくれないような意識高い系(?)の会社なんて、そもそも自分と合ってなくない?

少し極端かもしれないけれど、社会のレールに乗っかり続ける事が必ずしも自分自身の幸福につながっているとは思えませんでした

無職になったからこそ、気づけたこと

無職になるなんて危ない橋を渡っているように見える私も、元々かなり慎重派で不安になりやすい質です。

小学生の頃から将来困らないようにという事ばかり考えて、何とか委員会やら生徒会やら内申点をあげるための努力をしているような子供でした。

「安心・安全・安泰・安牌」

この頃の私の人生テーマを考えるとしたらこんなところでしょうか。
そんな価値観もある人間なので、辞める事はとても怖かったです。

でも、無職になったからこそ得られた事もあります。

自分を見つめ直す時間が増えて、改めてどう生きていきたいか考えられるようになりました。

向き不向きや楽しめる事、どんな働き方が良いか等、まだ探っている段階だけど、段々自分が分かってきました。

何より退職する前よりもずっと生きている感覚があります。

どこにも属していない自分になったからこそ、純粋に自分自身を見て未来を考えられるようになりました。

幼い頃から怖がりで、安全に生きていくための正解を世の中に求めていたけれど、結局のところ答えは自分しか持っていない事がやっと分かったのです。

生き方は選べる

心をすり減らして働いている人は、きっとたくさんいると思います。

私の友人にも、我慢強く真面目であるが故に違和感を持ちながら働き続けている人がいます。

苦しいなら一旦辞めちゃえだなんて無責任な事は言えないけれど、

生き方は一つじゃない、そう信じたいです。

どうせどの道を選ぼうが将来どうなるかなんて分からないし。

次の行先を決めて辞められるならそれに越した事はないけれど、
疲れきってしまった人はもう、その体力も、より良い就職先を見つける為の思考力も、枯渇しています。

最低限の生活がしばらく出来る状態であれば、
逃げる事も一つの選択肢として持っておいて損はありません。

社会のレールから外れることが、必ずしもあなたを不幸に導くわけではないですし、
むしろその行動が、自分らしい生き方を見つけるきっかけになるかもしれません。

どう生きたらいいか分からなくなった全ての社会人が、自分の幸せのために生きられますように。

私も、自分のペースで頑張ります。

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